2007.04.23 Mon
≪やまのかぜ≫ 木葉井悦子 架空社

春。 今年はいつ咲くのかと 人々の気をもませながら やまのかぜ 木葉井悦子 架空社
街を 薄紅色に染めた ソメイヨシノが 散った後。 
浮かれた春の賑いが  一瞬 すこし落ち着きをとりもどし
枯れ茶色だった山が 若芽の 銀色に輝くうぶ毛に光って
再び あらゆる命と 一斉に騒ぎ始める。


そんな 今頃の季節になると
必ず思い出す 本がある。


木葉井悦子さんの ≪やまのかぜ≫。             


あたたかな陽ざしを浴びて  やまに風が吹いていく。
風を感じる 匂いを感じる 空気をかんじる。


まるで ゴーギャンが 強烈に明るい太陽の下で輝く カラッと暑い 自然の空気感を 留めたように
木葉井さんは 日本の里山のニオイ、手触り、 水蒸気を含んだ大気の肌を圧迫する感じ、
りんかくとりんかくが じんわりにじみ 交わる  水分の多い 多湿な自然を、
たっぷりした筆づかいで そこに留めてくれている。 


一日 一枚。
どこかのページをめくって
絵の中の 春山に
子どもの頃に もどって
のんびり あそびに出かけて いきたくなる。


*** ♪〜やまのかぜ〜♪ 


いまは絶版になってしまっている。

すてきな絵が いつまでも残っていられるような
そんな 絵本の世界であってほしいと 心から願う。 


やまのかぜ。 いつか  どこかで  また  だれかの手に …



***


≪やまのかぜ≫ 最近また少し 本屋さんでも扱い始めたようです。
Amazonで見つけました。 復刊リクエストにも入っていました。 
長新太さんが絶賛されていたということを 初めて知りました。
うれしいです。 木葉井さん。 木葉井さん、みてくれていますか。



 

 23:38:10   comment:0   trackback:0   [絵本]














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