「この物語には、恐怖と、怒りと、愛がある」
―戦慄のホラーエンターテイメント― というのが この本のキャッチコピー。
雑誌アフタヌーンに連載されて もう十数年も経ってから 私が 「初めて手にした」 というのは
ひとえに 絵がオドロオドロしかったからだ。
小学生に入るか入らないか、初めてテレビで白黒の≪ウルトラQ≫をみて以来
怖い画像には異常なほどの拒絶反応があった。
ちょうどその頃流行っていた ≪へび女≫ も私にとっては 手にとってはいけない書。
楳図かずお や 水木しげる の絵は、無条件にパスだった。
そんな私が 一気に読みきった ≪寄生獣≫。
最初の絵のオドロオドロしい雰囲気に慣れてしまえば、ストーリーの奇抜さと卓越したスピード感あふれる画面展開、そして何より、主人公の極限ともいえる状況下での葛藤とその変化(成長とひと言で表すのは、はばかられるかもしれない程主人公の運命は過酷だ)に、あっという間に飲み込まれてしまった。
マンガは 読んでナンボなので、説明は省く。
ただ、この≪寄生獣≫を読んだ後、無性に誰かに勧めたくなった。
もし、手にとる機会があるなら、是非一度チャレンジしてみてほしいマンガだと思う。
エコロジーや、環境破壊や、いろいろなことが一気に注目を集め始めた頃、このマンガが描かれたというのも 印象深い。 色々な要素を含みながらも思いつめた風でもなく、さりとて軽く流している風でもない。マンガだからこその世界ながら、いろいろな社会の矛盾や問題提起を 深いところで感じさせてくれる。
奇しくも、私が怪奇物を敬遠するきっかけとなった≪ウルトラQ≫と どこか似た空気を感じるのは、気のせいだろうか。
下は最初のコミックス(単行本 全10巻)の写真。いまはこれよりも大きな「完全版」が流通しているようだが、こちらの表紙の方が雰囲気がよく伝わるとおもう。
「完全版」はこちら。 →寄生獣―完全版 (1) 全8巻。
寄生獣 → ウィキペディア ストーリーなどネタバレあります。注意。
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