2007.04.16 Mon
≪寄生獣≫岩明均

「この物語には、恐怖と、怒りと、愛がある」 
―戦慄のホラーエンターテイメント― というのが この本のキャッチコピー。
雑誌アフタヌーンに連載されて もう十数年も経ってから 私が 「初めて手にした」 というのは
ひとえに 絵がオドロオドロしかったからだ。


 小学生に入るか入らないか、初めてテレビで白黒の≪ウルトラQ≫をみて以来
怖い画像には異常なほどの拒絶反応があった。
ちょうどその頃流行っていた ≪へび女≫ も私にとっては 手にとってはいけない書。
楳図かずお や 水木しげる の絵は、無条件にパスだった。

 そんな私が 一気に読みきった ≪寄生獣≫。
最初の絵のオドロオドロしい雰囲気に慣れてしまえば、ストーリーの奇抜さと卓越したスピード感あふれる画面展開、そして何より、主人公の極限ともいえる状況下での葛藤とその変化(成長とひと言で表すのは、はばかられるかもしれない程主人公の運命は過酷だ)に、あっという間に飲み込まれてしまった。

 マンガは 読んでナンボなので、説明は省く。
ただ、この≪寄生獣≫を読んだ後、無性に誰かに勧めたくなった。
もし、手にとる機会があるなら、是非一度チャレンジしてみてほしいマンガだと思う。
エコロジーや、環境破壊や、いろいろなことが一気に注目を集め始めた頃、このマンガが描かれたというのも 印象深い。 色々な要素を含みながらも思いつめた風でもなく、さりとて軽く流している風でもない。マンガだからこその世界ながら、いろいろな社会の矛盾や問題提起を 深いところで感じさせてくれる。
 奇しくも、私が怪奇物を敬遠するきっかけとなった≪ウルトラQ≫と どこか似た空気を感じるのは、気のせいだろうか。


 下は最初のコミックス(単行本 全10巻)の写真。いまはこれよりも大きな「完全版」が流通しているようだが、こちらの表紙の方が雰囲気がよく伝わるとおもう。
「完全版」はこちら。  →
寄生獣―完全版 (1)  全8巻。



 


寄生獣  → ウィキペディア  ストーリーなどネタバレあります。注意。

 23:25:01   comment:0   trackback:0   [マンガ]














管理者にだけ表示を許可する

http://sukisukiyou.blog75.fc2.com/tb.php/62-0e041cce
カレー 大好き!  (インスタントカレー)| HOME | 今年のサクラ