大切な本がバラバラになってしまったとき …
あなたなら どうしますか。
私が幼稚園の頃に母が読んでくれた 大好きな本がある。
今は表紙も取れ、背表紙は失せ、もくじも何ページか欠けている。
それでも、その本は私にとってかけがえのない本。
この本を手放してしまったら 二度と会えない 絶版の本。
そんな本を よみがえらせてくれる フランスの本造り職人の話。
いせさんの絵は 柔らかい色あいと 的確なデッサン力で
物語を 静かに運ぶ。
少女が大切にしていた本。
バラバラになってしまった その本を 治してくれる 本のお医者さんみたいな人がいると聞いて
彼女は街を さすらう。
本つくり職人は 淡々と 今日も本を作り続ける。
パリの空。 風景も 時が止まったかのようで
長い年月 人々が工夫を重ね 積み上げてきた 職人の技は 伝えられ続けて
少女と出会う。
職人の技。 それは彼のお父さんから伝えられたもの。
彼女の本は 彼によってよみがえる。 そしてそれからまた 彼女と一緒に歩き続ける。
本がよみがえり 伝え続けるように
技も伝え続けられる。
職人は少女に 職人の人生を 伝えつなぎ、
少女は よみがえった本と 職人の手のぬくもりを いつまでも大切に 感じ続けながら
心を育て 自分の人生を育てる。
ものを大切にする ということは
人生を大切にする ということなのかもしれない。
〔いせさんの原画がパリで展示されるようです〕 関連HP ≪森のおうちTIMES≫
2007年3月10日イベントがあるようです
『絵本「ルリユールおじさん」原画展のプレイベント〜安曇野とパリを結ぶ〜』
| 21:51:03 | comment:0 trackback:0 [絵本] |



