2006.10.26 Thu
松茸  ≪京都・錦市場≫ 『京丹波』

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 一昨年、友達と訪れた京都・錦市場。
私が 「京都にこの時期行くなら、絶対松茸を買いたい!」と大騒ぎだったものだから
まさか、錦市場で松茸を買おうとも思っていなかったのだけれど、うろうろあちこち見て歩いていた。 そこで出あったのが 『京丹波』 さん。
 
臨時の店舗のような店構えに奥さんとお父さん二人で、竹のかごに山盛りにしてある松茸のお店が目に入る。
 値段が格段に(国産にしたら)安い。 カゴに大小8本くらいは入っているのが1万5千円前後からある。
 他の店の輸入の松茸は、見栄えも今一つだし、香りもなんだか…という感じだったのに比べると、見るからに新鮮そうだし、香りもすごい。それでこの値段は絶対お得なんじゃないか?
 まだ小学生の頃、なぜか松茸だけは母の実家から送られてくる、採れたての大きな旨いものを炭焼きにスダチで食べてた記憶が残っている私には、すごく魅力的に見えた。
「これは買いだろう!」
松茸をタダで食べてたという体験があるので、ついつい、安くて、しかも旨い松茸を求めてしまう。
 だから若い頃に何年か続けて、錦市場じゃない、普通の京都の市場で、安い国産松茸を仕入れてホクホクしていた体験は忘れられない。

 結局、友達は3人で1カゴ、私は相当悩んだ結果、後で後悔するのも嫌なので丸々1カゴ(ちょっと安いのを)買って帰った。

 この松茸は本当においしかった。
 なんと言っても香りがすごい。
 もしかして合成の香料かなんかを使ってるんじゃないかと思うくらい 猛烈に香る。
 でも、香料ではないと思わせる 嫌味のなさ。
 松茸ご飯に山盛りの松茸が入っている光景は、本当に豪勢でした。


今年、また訪れた錦市場。
なんと、『京丹波』のお店は拡張され、 商品を展示してあるショーケースも増えていた。

 今年はどうかな? と思って覗いてみると、一昨年ほどの割安感は少し影をひそめていた。
これは今年は買わずに帰ろうか? ちょっと残念な気もしたので、お店の人に (この方は一昨年の奥さんだと思った) 「一昨年、 こちらでええのをいただいたんですけどねぇ」 と、水を向けてみた。
 「今年はそんなに安くないんですよ」 といいながらも、「御予算、いくら位です?」と 聞いてくれたので、ダメもと覚悟、あつかましく 「5千円くらいで…崩れててもええんです、ありませんかね」 と言ってみる。 (実際、今年はとにかく少しでも松茸ご飯を炊いて食べさせてやりたい、手術直後の親がいた)
 奥さん、のけぞって 「それは〜〜〜」「3千円でもこれやからなぁ…」と指差しはる先には、裂いてハッポートレーにラップで包まれた「特売」の松茸。
「一応奥におじさんがいて探してみてくれるから待っててもらえます?」
  とのこと。
 待ちます。松茸GETできるなら。

おじさん。持ってきてくれはりましたよ。
「あんまりないんやけど、これやったらオマケにも一つつけて…」  !!


 持ってきてくれはったんは、傷さえなければこれ、1本1万するやろ?という代物。
確かに軸のところや傘のヘリが傷んでるし、丸では売れへんやろうなぁ。
でも、おまけに傘のボロボロのを付けてくれるゆうて、それ、サービスしすぎや、おじちゃん。

「おとうさん、あかんあかん、これ5千円やったらわるいわ。
小さいの2〜3本付けてくれたら1万円で買うわ」

私の言葉に、大きな松茸見て唖然としてた奥さん、その他、店員さんもちょっとホッとしてたなぁ。



 近所のスーパーで、外国産の、しょぼいのが2本ぐらいで1980円とかで買うくらいやったら、京都の錦市場歩いてみてください。 (本当は、地元の人が行くような市場で、地元のB級品を買うのが一番お得と思うけれど…今でもそういうお店はあるのかな?) 



≪後日談≫
 おじさんの目利きは確かだった。
少し傷んでいた、見た目とても立派な (傷んでなければ1万円はしそうな) 松茸は、中も少し傷んでいた。 もちろん私のモットーは 『お金はなくても時間を使っておいしく調理』 だから、 ていねいにていねいに汚れと傷みを落とし、 本当においしくいただけたので、すごく満足でした。
 傘が崩れていた方は、 本当に崩れているだけで、 新鮮なので崩れがあっても傘の裏側まで真っ白で美しく、殆ど捨てるところなくいただくことが出来ました。
新鮮でなければ こんなに使い切れない。 捨てる部分が多ければお得感が激減していたかもしれないけれど、 今回は本当にお得感で満ち足りました。


ちなみに、虫はおらず、でした。


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